アジャイルジャパン2011 開催に向けて
1990年代後半に欧米で始まったアジャイルは、短い期間で動くソフトウェアを繰り返して開発する新しいソフトウェア開発手法であり、近年、日本でも大きなムーブメントとなっています。
一見開発手法に見えますが、その中心は、ビジネスと開発が協調することによって「変化を味方につける」ことです。
アジャイルはワークスタイルをも変革します。
もう一つ大切なことは、アジャイルが経営者やユーザそして開発者などソフトウェアに携わる人々の考え方を転換することで、ビジネスを、日々の活動を、仕事のやり方を、さらには職業観を変え、そして個々人の
Quality of Life(人生の時間の質)をも変えてしまうことです。
開発者も顧客も、プロフェッショナルとして創造性を活かしながら、持続可能なペースで、仕事の成果を共有します。
アジャイルは、自分たちの仕事に誇りをもち、喜ばれるソフトウェアを作ることを支援し、ワークスタイルを変革するのです。
広がる、つながる、動き出す。
この大きな「変化」は日本でも着実に進んでいます。
開発現場から始まった動きが、プロジェクトマネジメントを変え、経営を変え、ビジネスを変えているのです。
2009年に始まったAgile Japanは今年で3年目。
今回はこの変化の流れをさらに広げ、そして、繋げ、そして、大きく動き出す未来に変えて行きたいと考えています。
そのために、今年は以下のような新しい趣向も取り入れます。
「地方サテライト開催」:
東京をメイン会場としますが、地方都市でもサテライト開催します。サテライト会場には、午前の基調講演のみUstreamにて中継しますが、午後は各地でオリジナルのコンテンツを用意していただきます。現在のサテライト開催候補地は、札幌、仙台、富山、名古屋、大阪、島根、岡山、愛媛、福岡、沖縄です。
「WOMAN’S セッション」:
女性による女性のためのセッションです。IT業界で働く女性のワークスタイルに焦点を当てました。
「体験レポートの公募」:
アジャイルを実際に自分たちのプロジェクトで試行した、体験レポートを、広く募集します。アジャイルは実際にやってみないと分からない事がたくさんあります。あなたのリアルな「気づき」を共有しませんか?よい体験レポートは、セッションとして発表していただきます。
「ポスターセッションの公募」:
体験レポートは敷居が高い、という方でも、模造紙1枚の資料にまとめて頂ければ、当日ポスターとして張り出します。この張り出しでは、プロジェクトの「見える化」手法や部屋の写真だけでも結構です。
「World Cafe による気づきの共有」:
カンファレンスのクロージングには、World Cafe 形式で、その日の気づきを共有します。少人数で話をすることで、気づきを言葉にして、持ち帰って頂けるようにしたいと考えています。また、多くの人と繋がる機会を提供します。
「学生ボランティア」:
これからの時代を担う学生さんにイベントの運営をお手伝いいただきます。是非このイベントのエネルギーを体験して、自分の未来へとつなげてください。
「公認レポーターの公募」:
メディアスポンサー「EM ZERO」の取材に協力してくれるレポーターを募集します。準備段階や、当日、事後の様子をご自身のブログなどを通じての情報発信していただくことも歓迎です。みなさんの目から見たアジャイルジャパンをみなさんの言葉で伝えてください。
理論ではなく、実践としてのアジャイルを、参加する全員で考えたいのです。
集まってください。広げましょう、つなげましょう、動き出しましょう。
Agile Japan 2011、日本のアジャイルはここにあります。
実行委員長 平鍋健児 |